ヒートショックプロテインダイエットで痩せ体質をつくる

「ヒートショックプロテインダイエット」というダイエット法をご存知ですか?

簡単に言うと、「ヒートショック=熱ストレス」によって生まれる「プロテイン=タンパク質」を活用するダイエット法のことです。

お風呂を活用したダイエット法で、数年前からメディアでも取り上げられるようになってきました。

入浴することが身体に良い影響をもたらすことは広く知られています。

改めて入浴の効能をご紹介するとともに、ヒートショックプロテインダイエットについて詳しく解説していきましょう。

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風呂とダイエットの相互関係

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普段の生活の中で、「痩せ体質」になることを支える重要なカギを握る2つの習慣があります。

それは「睡眠を十分に取ること」と「お風呂に入ること」です。

睡眠中は脂肪分解作用のある成長ホルモンが分泌されるため、しっかり睡眠を取ることで脂肪を消費してくれます。

今回は、もうひとつのダイエット成功への重要なカギ「お風呂に入ること」を重点的に解説していきます。

お風呂の効能

仕事で遅くなった時など、ついついシャワーで済ませがちですが、ダイエットを志すのであれば、シャワーよりも断然お風呂に入るべきです。

お風呂につかるだけでも、いくらかカロリーを消費できますよ。

では、お風呂に入ることで得られる身体にうれしい効果を挙げてみましょう。

【冷えの改善】

  • 女性に多いお悩みのひとつであり、女性の大敵とも言える「冷え」ですが、身体が冷えている原因は、血行が悪いということと、自律神経のバランスが悪くうまく体温調整できないことがあります。
  • ぬるめのお湯にゆっくり半身浴でつかると、副交感神経が働いて脳がリラックスできて自律神経の働きを正常に戻します。
  • 自律神経の働きを促すことで血行が良くなり、冷えが改善されていきます。

【むくみ解消】

  • お風呂につかることで血行が良くなると、身体に必要な栄養の循環が良くなり、老廃物を排出し、むくみを残さない効果があります。
  • 毛細血管が広がって代謝もアップしますので、肌の乾燥やくすみ、ごわつきなどを解消する美肌効果も得られます。

【腰痛・肩こりを軽減】

  • ガチガチに固まった筋肉は、温めることで筋肉をゆるめるてください。
  • 肩こりの原因は、肩の筋肉に疾患(疲労物質)が溜まってしまっていることからです。お風呂で肩の筋肉を温めて血行を良くすると、痛みが和らぎます。腰痛も同様です。

湯治(とうじ)

温泉地に長期間滞在して温泉につかることで療養する「湯治」は、日本で古くからおこなわれてきました。

本格的な湯治滞在ができる温泉場を、いくつかご紹介します。

  • 酸ヶ湯(すかゆ)温泉/青森県
  • 花巻温泉/岩手
  • 玉川温泉/秋田県
  • 鳴子(なるこ)温泉/宮城県
  • 肘折(ひじおり)温泉/山形県
  • 川古温泉/群馬県
  • ラジウム温泉/新潟県

一週間とは言わないまでも、2~3泊の滞在で、ストレス解消・疲労回復するとともに、ダイエットの敵である生活習慣病の改善を目的とした「プチ湯治」が注目されています。

現在、皮膚病治療に湯治が用いられることが多いようですが、いつの時代も温泉は癒しの時間を与えてくれます。

お休みには温泉巡りでダイエット、も良いですね。

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ヒートショックプロテインダイエットの極意

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これまで、ダイエット目的の入浴法と言えば、半身浴が良く知られていました。

半身浴は、38~39℃ほどのぬるめのお湯に30分程度下半身(みぞおちから下)までつかり、じわじわと代謝をアップさせるものでしたが、ヒートショックプロテインダイエット入浴法は、その真逆で、熱いお湯に長くつかります。

ヒートショックプロテインとは?

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、「熱ショックタンパク質」のことで、細胞が熱によるストレスを加えられることで、細胞を保護するタンパク質が体内に分泌されます。

もともと体内に存在するタンパク質ですが、熱ショックを与えられることで増加します。

人間はもちろん、ほとんどの生き物が持っているタンパク質で、はじめに発見されたのは1974年、ショウジョウバエのものでした。

このヒートショックプロテインが多く分泌されることによって、以下のような身体の変化が現れます。

  • 身体が元気になる
  • リラックス効果がある
  • リンパ球が増える
  • 免疫細胞が増える
  • 傷ついた細胞を修復する
  • 老廃物を排出し皮膚の調子を整える
  • 筋肉以外の器官の細胞が活発になる
  • コラーゲンの減少を抑えて美肌効果がある
  • 全身のめぐりが良くなる
  • 血液やリンパの流れが良くなり、身体にたまった老廃物を排出する
  • 代謝が活発になって脂肪を燃焼し、セルライトが減る
  • 痩せやすい体質になる

これらの変化は身体に「熱ストレス」をかけることによって増加します。

これをダイエット方法にうまく取り入れる方法として、入浴によって熱ストレスを効率的に与えることができる…ということで生まれたのが、「ヒートショックプロテインダイエット」なのです。

ヒートショックプロテイン入浴法

では、その入浴法を詳しくご紹介します。

まず、入浴前に、十分な水分補給をしておいておください。

温度と入浴時間は、次のいずれかを選択してください。

  1. 40℃なら20分
  2. 41℃なら15分
  3. 42℃なら10分

※短時間・高温での入浴のほうがヒートショックプロテインの増加が期待できますが、42℃を超えて熱すぎると交感神経が高ぶって脳が休まらず、リラックス感が得られなくなるので42℃まで、を厳守してください。

お風呂は、温度が下がらないようにフタで覆うのがオススメです。

お風呂から上がったら、温かい場所で身体を拭き、バスタオルで身体をくるんで自然に体温を戻してください(寒い場所だと心臓に負担がかかるので要注意)。

もちろん、のぼせそうになったら、無理せずに休憩を入れながら実施してください。

ポイントは「週2回」行うことで、毎日実施すると、身体が慣れてしまいヒートショックプロテインが体内で作られにくくなってしまいます。

また、定期的に熱ストレスをかけることで増加するため、3日おき程度の「週2回」がベストと言われています。

また、実施する時間帯は、良い睡眠が得られるように、就寝する20~50分前くらいが良いと言われています。

ヒートショックプロテインが増加した身体で十分な睡眠を取れば、さらに痩せやすい身体を手に入れる近道となります。

体温を38℃にする

入浴博士、と称され、ヒートショックプロテインダイエットの第一人者でもある、HSPダイエット所長の医学博士・伊藤要子先生によると、体温を「38℃」にすることが最もヒートショックプロテインを増加させることにつながるそうです。

伊藤先生が推奨するのは、体温計を口にくわえて入浴し、38℃に上がるのを確認する方法で、その流れは下記の通りです。

  1. バスタオルと着替えは、すぐ手の届くところにいておく
  2. 入浴の前に、浴槽のふたを開けたり、床や壁にシャワーをかけて浴室内を温めておく
  3. 心臓に遠いところからかけ湯をする(手→足→体)
  4. 浴槽に、ゆっくり入る(足から手、体の順に浸かる)
  5. 湯に浸かりながら体温計を口にくわえて体温を計る(舌下体温計)。※38℃まで上がるのが理想です
  6. 入浴後、体の水分を充分にふき取り、衣類を身に着けて10~15分間「保温」する(冬は暖かくして・夏は冷房をかけない部屋で、とにかく冷えないようにすることが重要です)

最後に保温する時間を設け、体温を37℃以上に保つことでヒートショックプロテインが増えやすくなると言われています。

水分補給には、冷たいドリンクを避けて、常温または温かい飲み物で補いましょう。

冷たいドリンクがどうしても飲みたい時は、保温時間の後に飲むようにしてください。

注意すべき点

ヒートショックプロテインダイエットに詳しい医学博士の前田眞治先生は、人気の知識向上番組「世界一受けたい授業」などメディアにも引っ張りだこで、ダイエット本もいくつか著書があります。

前田先生曰く――「ダイエット目的であったり疲労を回復させるためとはいっても、あまりに疲れ過ぎているときには、交感神経がずっと高ぶっている状態。それをさらに高めることは心臓などにとって負担になるので、やめたほうがいいでしょう」とのことです。

ヒートショックプロテインダイエットは、やり過ぎると危険を伴います。

特に寒い季節は脱衣所が寒いと寒暖の差が激しく、血圧が変動し心臓に負担がかかって心筋梗塞や脳卒中のリスクがあることを忘れないでください。

先に述べた、伊藤先生も同様の注意点を挙げています。

熱ストレスに弱い高齢者や、虚弱体質、心臓に疾患のある方は医師とご相談ください。

それから、お酒を飲んだ後はやらないようにしてください。

体験談

実際にヒートショックプロテインダイエットを体験した方の口コミを集めてみました。

  • 半身浴より、短時間で済むところが良いです。
  • 週2回なら続けられそうだし、何といってもお金がかからないのが嬉しい。
  • ゆっくりお風呂に入る時間がある時だけ、41℃のお風呂に15分入ってました。15分でも長く感じるのですが、ヨガの先生に教わった足のマッサージをやりながらだと、一気に汗が噴き出てきます。
  • まだ、痩せることに関してはあまり効果はありませんが、入浴後のお肌は、ツルッ・ピカッです。
  • ヒートショックプロテイン入浴の後は食欲が抑えられました。夕飯前に入浴して食べる量を減らせたので痩せられました。
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ヒートショックプロテインを増やす方法

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入浴法以外に、ヒートテックプロテインを増加させる方法をいくつかご紹介します。

運動で増やす

1日30分の有酸素運動がヒートショックプロテインの増加には効果的です。

有酸素運動によって、身体が加温した時と似たような状態になり、さらに運動がストレスになるため増加する、という仕組みです。

運動をすると加温したときと同じような状態になり、運動が良好なストレスとなって「ヒートショックプロテイン」が増加するのです。

また、筋トレもヒートショックプロテインを増やす運動ですので、「筋トレ&有酸素運動」を組み合わせて実施すると更なる効果が期待できます。

例えば、「腕立て伏せや腹筋、スクワットなどを15分行った後にウォーキングorランニングを15分」…が理想的です。

目安としては、汗が出てちょっと疲れたかな、と思うくらいの負荷が良いと言われています。

食事で増やす

入浴法や運動ほどヒートショックプロテインを増やすものではありませんが、多少の効果があります。

入浴法や運動と合わせて食事にも注意することで、良い効果につながります。

その食事とは「身体を温めるものを食べること」です。

<身体を温めるオススメの食材>

  • 根菜…大根、ニンジン、ごぼう、レンコン
  • 香味野菜…ニラ、長ネギ、玉ねぎ
  • その他野菜…かぼちゃ、にんにくの芽、山芋
  • 薬味・香辛料…生姜、にんにく、赤唐辛子
  • 果物…りんご、ぶどう、さくらんぼ、いちじく、あんず、桃、プルーン

身体を温める食材を毎日摂るように心掛けて、逆に身体を冷やす食べ物(トマトやきゅうりなど)、特に冷たい飲み物は避けて、水を飲むのも常温にしましょう。

番外「リンパマッサージ」

ヒートショックプロテインダイエットがもたらすものと同じような効果が、リンパマッサージをすることによって得られます。

リンパの流れを良くすることで、免疫力と自然治癒力がアップして、痩せやすい身体をつくってくれます。

逆に、リンパの流れが悪いと、体内に老廃物が溜まり、肩こりやむくみ、肌荒れ、そして、太りやすい体質になってしまいます。

リンパの流れが悪くなる原因は、以下の生活習慣が考えられますので、ご注意ください。

  • 運動不足
  • 水分の摂取が足りない
  • 疲れが溜まっている
  • ストレス
  • 身体の冷え
  • 食生活のバランスが悪い など

リンパマッサージは、専門のサロンに行くのも良いですが、お金と時間の都合もありますよね。

そこで、お風呂でできるリンパマッサージをご紹介します。

<リンパ節がポイント>

リンパの流れが悪くなる「リンパ節」がマッサージをする際のポイントになります。

リンパ節は主に、「耳の下」「わきの付け根」「肘の内側」「へそのあたり」「足の付け根」「ヒザ」です。

<やさしく流すようにマッサージ>

リンパ節に向かうことで、自然とリンパの流れに沿うことができます。

リンパ節のあるほうに、指先でやさしくリズミカルに、一カ所につき3回、流してあげてください(ギューッと力を入れるのは厳禁)。

ただし、熱がある時や捻挫や打撲、歯痛など炎症がある時は、マッサージで血行が良くなると悪化してしまう恐れがあるため、控えてください。

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温活

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 昔から、「女性の身体は冷やしてはダメ」とはよく言ったもので、それは永遠に続く、女性が健康的な生活を送るための課題のひとつでしょう。

現在の生活は、便利になり過ぎて自分の足で歩いたり身体を動かすことが減ったように思います。

そして、そのツケを懸命に取り返すかのごとく、健康志向が高まり、医学・科学の発展とともに様々な健康法が世に溢れています。

現代になるにつれて人間の平均体温が下がってきているとも言われ、「温活」も注目されている健康法のひとつです。

温活で痩せにくい身体を打破!

「太りやすい体質」「痩せにくい体質」…と思っている方の大半は、体温が低いことが原因かもしれません。

地道に温活を続け、体温を上げるためにやるべきことは、同じことの繰り返しになりますが、以下の通りです。

  • お風呂で身体の芯から温める
  • 食べ物・飲み物は身体が温まるものを摂る
  • 運動をする(インナーマッスルを鍛える筋トレ+有酸素運動)
  • リンパマッサージをする
  • 腹巻をする
  • 3つの「首」を冷やさない(首・足首・手首)
  • 肩甲骨を温める(肩甲骨の周りの筋肉が温まると身体全体が温まる)

温活メニュー

身体を温める食材を組み合わせ、さらにダイエット中でも安心して食べられるメニューをいくつかご紹介します。

  • 生姜たっぷりの鶏雑炊(鶏ガラベースの雑炊で仕上げに生姜のしぼり汁を加える)
  • かぼちゃを入れた豚汁(いつもの豚汁にかぼちゃを加える。仕上げに唐辛子をのせても)
  • ジンジャーチャイ(紅茶に牛乳、はちみつ、生姜の絞り汁を加える)
  • 海苔スープ(だし汁にゴマ・ネギ・おろし生姜・海苔を加える)
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まとめ

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いかがでしたでしょうか。

ヒートショックプロテインダイエットを紐解いていくと、やはり大事なキーワードは「身体を温める」ということのようです。

近年、研究機関が発表したデータによると、体温を上げることで免疫力がアップすることができます(1℃上がると免疫力は13%アップすると言われています)。

相対的に考えれば、体温が下がると免疫力も下がると言うことにつながりますから、体温アップは万病予防に一番の方法とも言えます。

そして、体温を上げることで身体のめぐりが良くなり、痩せやすい身体をつくることができるのです。

特に、痩せやすい体温は36.5~37.2℃と言われています。

ヒートショックプロテインダイエットは、一見、荒療治にも見えますが、身体のメカニズムを熟知してる医学博士らによって考案された正しいダイエット法のひとつです。

気軽に自宅のお風呂でローコストで実行できる方法ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。